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在宅勤務で見えた「子育て」への戸惑い 通勤なくても「プラマイゼロ」 それでも続けてほしい理由

在宅勤務で見えた「子育て」への戸惑い 通勤なくても「プラマイゼロ」 それでも続けてほしい理由

写真はイメージです=PIXTA

【 #父親のモヤモヤ 】新型コロナウイルスによって広がった在宅勤務は、外出自粛など制限が求められる一方、毎日の通勤からは解放されました。果たして、仕事の効率や生産性は上がったのか? 大企業の若手中堅社員に聞いたところ、答えは「プラマイゼロ」。その理由は子育てでした。在宅勤務の効果を認めつつも、新たに浮かび上がった問題とは何か? 大企業の若手中堅社員でつくる団体「ONE JAPAN」の調査から考えます。(withnews編集部・河原夏季)

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「柔軟な働き方ができる」
ONE JAPANは、「パナソニック」や「NTTグループ」、「トヨタ自動車」など大企業の40代以下の社員によるコミュニティです。4月13~19日、参加企業54社1400人を対象に働き方の緊急調査をしました。

調査では、全体の9割が「在宅勤務・テレワーク・リモートワーク」を推奨されたと答え、初めて制度を利用したという人も半数近くいました。

在宅勤務で仕事や生活に変化があったと答えた人のうち、約4割が「配偶者・家族との
コミュニケーション量が増えた」と回答しています。在宅勤務は、仕事と子育てのバランスを取れるという意見もありました。

”夫婦で家にいる時間が増え、子育てについて協力体制ができた。(運輸 女性 30~34 歳)”

”家族と一緒に食事を取ることができるようになり、子どもの寝かしつけが終わった後、また仕事に戻るという、これまではできなかった柔軟な働き方ができるようになった。(製造 男性 35~39 歳)”

”以前は仕事を優先して家事を週末にため込んでいたので、在宅勤務により隙間時間に家事をこなして生活の質を上げることができている。
子どもの教育もタイムリーにサポートできているので、仕事か生活かと二択で考えなくて済むようになった。(製造 女性 40 歳以上)”


   ◇   ◇   ◇
【お知らせ】
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5月30日(土)10時より、オンラインオフ会を開きます。
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「コロナ以前と質も内容も異なる」
一方で、制度を利用した人の約8割は、なんらかの課題や支障があると回答しました。そのうちの一つは「子ども・家族・介護の相手に時間をとられてしまう」ことです。

特に、休校や休園措置のため子どもに時間をとられる、という声が多かったといいます。

”子を保育園に預けての在宅勤務と、子を育児しながらの在宅勤務は状況が全く異なる。
長期化するとなると生産性より子どもの健康を優先して休憩などを適宜いれる必要あり。(不動産 女性 35 ~ 39 歳)”

”休校中の子どもの世話をしながらの在宅勤務は、コロナ以前(こどもが家に不在)の在宅勤務とは質も内容も異なる。(製造 女性 40 歳以上)”

2人の息子と過ごす父は
「ONE JAPAN」のメンバーで調査を担当した40代の男性は、共働きで小学2年と4歳の息子の世話をしながら在宅勤務をしているといいます。

「両者がどちらかの面倒をみないといけない状態になっています。それぞれの部屋に子どもが一人ずついる状況にして勉強をさせていたりしますが、リモート会議の時、息子が頻繁に映り込むこともありました」

調査では、在宅勤務による生産性についても聞きましたが、約4割が「かわらない」と答えています。

男性は、「通勤しない、集中できるから上がったと思っていると同時に、子どもの世話が大変で下がっているので『かわらない』と答えている人が多いというのが実感」といいます。

「宣言前から在宅勤務をしていましたが、その時は小学校にも保育園にも行っていて、効率が上がって集中できました。家では、『子どもを35人もみてくれる小学校の先生はすごい、学童は本当に助かる』と話しています」

「新たな勤務形態」の定着を
学校や保育園に預けられない状況は、緊急事態下だからこそです。今後改善されていけばその課題感は無くなります。調査では、在宅勤務やテレワークの制度に賛成する人は、全体の96.8%。制度の一般化を望む人も全体の95.4%に上りました。

ONE JAPANは、「出社しない働き方」を定着させることは、事業継続と人材確保の観点からも、企業の持続可能性につながると提言にまとめています。

緊急事態宣言の解除を受けて、改めて次のようにコメントしました。

「感染防止を図りながら事業を継続するため、在宅勤務の継続を大きな柱とした出社人数の抑制、およびグループ分け、時差対応など『新しい生活様式』に見合った『新たな勤務形態』の定着を求めます」

「育児も仕事も」の選択
ONE JAPANの調査では、多くの人が在宅勤務のメリットを感じていました。

子どもを世話しながらの在宅勤務には限界がある一方、状況が改善されれば「育児か仕事か」ではなく、「育児も仕事も」充実する選択肢が見えてくるのではないでしょうか。我が家も1歳の子どもを育てながら夫婦で在宅勤務をしていますが、相談しながら試行錯誤する日々です。

強制される在宅勤務が終わった時こそ、どのような子育てがしたいのか、できるのかを主体的に考えていきたいと思います。


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父親のリアルな声、お寄せください
記事に関する感想をお寄せください。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、在宅勤務が広がっています。一方で、在宅勤務と子育てとの両立に悩む声も聞かれます。「会社の対応」や「パートナーとの関係」「子どもの教育」などで感じていることや体験、ご意見を募ります。

いずれも連絡先を明記のうえ、メール([email protected])で、朝日新聞文化くらし報道部「父親のモヤモヤ」係へお寄せください。

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