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名門ジムも苦境 クラウドファンディングで支援呼びかけ

名門ジムも苦境 クラウドファンディングで支援呼びかけ

営業自粛で閑散とするボクシングのワタナベジム=東京都品川区(ワタナベジム提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、営業自粛などとなっているスポーツジムが苦境に立たされている。経営が行き詰まる中、インターネットで寄付を募る「クラウドファンディング(CF)」に救いを求めるケースが相次いでいる。ジム関係者は施設閉鎖の危機を乗り越えようと、切実に支援を呼び掛けている。(運動部 浜田慎太郎)
 「この状況が数カ月続くととても持ちこたえられない。選手やスタッフを守るため、皆さんから支援を募らせていただきたい」
 ボクシングの「ワタナベジム」(東京都品川区)は4月27からCFを始めた。WBAライトフライ級スーパー王者の京口紘人ら約90人のプロ選手のほか、練習生や一般会員が在籍する日本有数の大きなジムだ。
 新型コロナウイルスの影響で、5月9日に大阪で予定されていた京口の3度目の防衛戦など7月までの29試合が中止に。一般会員向けのフィットネス事業も自粛しており、毎月のテナント料などが重くのしかかっているという。
 CFは5月29日まで行い、寄付の目標額は600万円。世界戦を含む自主興行で発生したキャンセル料や休業期間中のテナント料、人件費、今後の選手育成などに充てるという。
 寄付額に応じて特典が付き、高額者には選手らとの食事会などの特典が付く。4月30日時点で200万円以上の寄付が集まっている。同ジムの深町信治マネジャーは「皆さんも苦しい中で申し訳ない。ボクシングを楽しんでもらえるように知恵を絞り、再開したときに明るい話題を提供したい」と誓う。
 すでに目標額に到達したスポーツジムもある。
 スカッシュジム「SQ-CUBE(エスキューブ)」(横浜市港北区など)は、プロ選手の松井千夏が練習するなど国内最大級の規模を誇る。しかし、大会キャンセルや一般向けの営業自粛などで経営が苦しくなった。4月24日からCFを始めたところ、スカッシュ愛好家から多くの寄付が集まり、目標の500万円にわずか1日で到達した。
 寄付金は施設賃料や人件費などに充てるという。エスキューブの渡辺祥広代表は「本当にありがたい。少しでも上積みできれば、スカッシュ人口を増やすための方策などに充てたい」と感謝する。5月13日まで寄付を募る。
 CF事業を展開する「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」(東京都渋谷区)によると、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、当初は飲食業や宿泊業からの申請が多かったが、その後スポーツクラブや施設などスポーツ関係の申請も増えてきたという。
 ウイルスの感染拡大を受けたスポーツ関係の申請は2月下旬からの1カ月半で70~80件あり、平時の約2倍の多さだった。同社のホームページではクライミングジムやフィットネスジムも寄付を呼び掛けている。
 同社経営企画本部の大畑広太マネジャーは「CFを申請する人だけでなく、支援する人も増えている。家にいる時間が増える中で、身近な人を支援したいというマインドになってきているのではないか」と話している。
産経新聞

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