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【2016年5月22日】「笑点」50周年で司会交代…呼吸ですべてを教えた桂歌丸さん

【2016年5月22日】「笑点」50周年で司会交代…呼吸ですべてを教えた桂歌丸さん

 桂歌丸さんはあのとき、小さく息を吸った。

 放送初回から50年出演し続けた日本テレビ系「笑点」。最後の大喜利司会を終え、歌丸さんが後任を発表する流れだった。桝太一アナウンサーに「よろしいでしょうか。師匠の口からお願いいたします」と促されると「はい、春風亭昇太さんにお願いしたいと思います」と、もったいつけずに述べた。「はい」と「春風亭―」の間は、1秒もなかった。でも、その一瞬、小さな息の音で、私は予想が外れたことを理解した。

 当時、紙面で「笑点」の50周年に伴い、集中連載に取り組んだ。周辺取材は十分にしたものの、番組関係者の口は堅く、後任の司会者については、徹底したかん口令が敷かれていた。大方の予想では、歌丸さんを慕う6代目三遊亭円楽が有力視され、その方向で取材を進めていた。

 しかし、フタを空けてみると大喜利メンバーで最も加入順が若い昇太が抜てきされた。「え~っ」とどよめく会場に、昇太でさえ「私も『え~っ』と思った」と明かしたほどだった。

 そういえば、その少し前、4月30日にも同じ体験をした。50周年記念回(5月15日放送分)の収録の最後にも、歌丸さんは「ちょっとお話がございます」と切り出し、小さく呼吸した。私は「ヤバい」と思った。歌丸さんは間髪入れずに続けた。「来週の放送を最後に、司会をやめさせていただきたいと思っております」。サッパリした「ミスター笑点」のサプライズ発表に、会場が何ともいえない雰囲気になったのが忘れられない。

 あれから4年。いま考えてみる。なぜ、あの呼吸の音で1秒後のことが分かったのだろう。それは歌丸さんが「大喜利の歌丸」ではなく、「噺家の歌丸」として研さんを積んできたからではないか。視線の動きや口調、息のひとつも逃すことなく、人間の感情を伝えることを追い求めてきた名人。当時は目の前の司会交代ニュースを追いかけることに必死で、そこまで気づけなかったが、あの小さな呼吸は歌丸さんの美学だったのだ。

 昇太の司会はすっかり定着し、番組は今月17日の放送から55年目に突入した。24日の放送では史上初のリモート大喜利が繰り広げられる予定だ。半世紀以上も続く長寿番組が挑む、最新技術との融合。歌丸さんもきっと、天国から“リモート”で見守ってくれているはずだ。(宮路 美穂)

スポーツ報知

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