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「出たくても出られない」 クラスター発生の永寿病院、陰性でも退院できない患者10人以上

「出たくても出られない」 クラスター発生の永寿病院、陰性でも退院できない患者10人以上

永寿総合病院を退院したばかりの女性。ノートには入院生活の様子がびっしり書き込まれていた=東京都台東区で、林田奈々撮影

 新型コロナウイルスで国内最大規模のクラスター(感染者集団)が発生し、病院としては最多の37人の患者が亡くなった永寿総合病院(東京都台東区)。ここではPCR検査で陰性が確認されながら病院から出られない患者が4月末時点で少なくとも10人以上いる。「永寿の患者」というだけで多くの病院が受け入れを拒否するためだ。入院中、陰性判明後に新型コロナに感染した人も少なくなく、残された患者は感染におびえながら毎日を過ごす。「出たくても出られない。刑務所のようだ」。退院したばかりの女性が入院生活を明かした。

 永寿総合病院は400床の病床を持つ台東区で最大の病院。患者や医療スタッフら210人が感染し、今も外来患者や救急搬送を受け入れていない。

 退院後に取材に応じたのは台東区の無職の女性(82)。脳梗塞(こうそく)を起こして3月初旬に都内の別の病院に入院していたが、3月中旬に人工透析の治療を受けられる永寿に転院した。脳梗塞の治療は順調に進み、3月29日に退院することも決まった。

 しかし、転院直後から院内はコロナ感染で騒然となっていた。女性もPCR検査を受けたが陰性と判明。ほっとしたが、退院は突如延期となった。女性が通う予定だったかかりつけの透析専門病院が受け入れを拒否したのだ。

 「病気は治ったのになぜ」。病室のテレビは連日、永寿総合病院のニュースを流していた。多くの患者の感染死が伝えられるなか「このまま病院にいれば、次は自分かもしれない」と不安が募った。

 感染拡大とともに、院内環境は厳しくなっていった。まず病室から出るのが禁じられた。マスクは2枚しか配られず、それを1カ月間使い続ける。入浴には介助が必要だったが、接触を避けるため、看護師らの付き添いはなくなった。そのため、週1回程度配られる蒸しタオルで体を拭くしかなかった。

 病院も混乱を極めていた。この女性は7階の病棟で入院していたが、ある日、看護師から「5階に移るから荷物をまとめて」と指示があった。永寿では感染者と非感染者を別のフロアに集めていた。しかし、その後、「(移動場所は)6階にします」と別の指示が出た。5階で新たに感染者が出たためだという。

 医師の回診は3日か4日に1回。「早く出たい」と伝えても「こちらもそうしたいが、無理です」と言われるだけ。4月13日の2回目の検査で再び陰性が確認されたが、退院は認められなかった。「まだです。もう一度検査を受けてほしい」と医師は繰り返した。その間もニュースは永寿での集団感染を流し続けていた。

 4月20日、3回目の検査を受けた。「もし陽性だったら」。すでに入院から1カ月が経過していた。結果は陰性。その後、かかりつけの透析専門病院が受け入れを了承したと聞いた。

 同じ病室には、転院を希望しながら認められない60代女性がいた。同じ境遇の2人は励まし合って暮らしてきた。退院が決まった時、声をかけられた。「さみしいよー」

 感染におびえるこの60代女性は一人で病室に残された。

 永寿から転院するには転院先を探すことが最も難しく、周辺の病院に受け入れをお願いしても、「永寿」と言うだけで拒否されることもあるという。

 永寿総合病院は先月28日、ホームページで「現状報告」を示し、院内の濃厚接触者について「ほとんどの方の退院が可能となっておりますが、(略)受け入れ先の決定に時間を要しております」と記した。【林田奈々、遠山和宏、関谷俊介】

毎日新聞

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