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旅人マリーシャの世界一周紀行:第264回「コロナ禍で『収入はなくなった!』けど意外に楽観的なバリ島の友人」

旅人マリーシャの世界一周紀行:第264回「コロナ禍で『収入はなくなった!』けど意外に楽観的なバリ島の友人」


「Stayhome」Tシャツを着て、外出自粛でもオシャレを楽しむぞ!

日本に緊急事態宣言が発令されて1週間が経った。

外出自粛にも少し慣れてきて、私は日常にあったジム通いや夜の会食などがなくなった時間に、読書や英語学習、料理などを取り入れ、それなりに充実している(この状況は変わらないのだから、せめて明るく楽しく、与えられた時間を有効活用しないとね!)。

世界のみんなは元気かな。アメリカやヨーロッパ、中国などは感染者も多くニュースでも大きく取り上げられているが、他の国はどうだろう。

(以下は一個人の話であり状況は急速に変化しているので、最新情報とは差異が生じる可能性があることをご承知ください)

スペインの旅に出る前に、私はコモド島でコモドドラゴンを見るためにインドネシアぐるりの旅をしていた。

そのスタート地となったバリには、日本から移住している友人のソラがいる。彼女は主にウェディング専門のヘアメイクの仕事をしているので、日本からウェディング観光客が来なくなり仕事がストップした状態だ。今回は彼女に話を聞いてみた。

【写真】人の影がなくなったバリ島

旅人マリーシャの世界一周紀行:第264回「コロナ禍で『収入はなくなった!』けど意外に楽観的なバリ島の友人」


人の影がなくなったバリ島(写真/Shogo [and BALI] )

「インドネシアはかなり早い段階で中国からの入国者をシャットアウトしたから、初期の感染抑止はできていてずっと感染者ゼロと発表されていたけど、3月2日にジャカルタで感染者が出たの......」

なんと、この感染源は日本人と言われている。その理由は初感染者とされるインドネシア人親子のひとりが、マレーシア在住の日本人(出国後に感染が確認された)とダンスをしていたと発表されたからだ。

今でこそ、"誰"が"どの国の人"が、感染経路でもおかしくない状態であるが、初期の頃ならきっと「日本人が持ち込んだ」という印象で、欧米で起きたアジア人差別のようなことが起きたのではないだろうか。

「コロナによる外国人(アジア人)差別がニュースで話題だけど、私自身はあまり感じないかな。むしろ『日本、大丈夫?』と心配される。インドネシア人は優しいよ

「3月10日にバリ島でも感染者が出て(イギリス人高齢女性)翌11日に死亡。これを機に一気にインドネシアが慌ただしくなった感じ。

17日 全ての外国人の入国制限が発表。これにより旅行業はツアー全キャンセル。私たちのメイン事業は日本から来るカップルのウェディングなので、全キャンセル

暇になったので以前からやりたかった動画のコンテンツ制作を始めたよ。人には接触せず、自分たちだけでの制作。でもそれも外出自粛になってからはロケ撮影が難しくなっちゃって。とりあえず家でやってる」(インスタグラム@and_baliにて現在のバリの様子を配信中)

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バリ島のビーチはほとんど閉鎖(写真/Shogo [and BALI])

この状況でどう対応、順応するか。彼女は元々日本で美容師をしていたところから、バリ島での暮らしを選んだフットワークの軽さがあるので、こういった時の切り替えの早さや順応性、良い意味で楽観主義的なところは、私も旅人として同類に思えて仕方がない。

しかし、創作活動に意欲を燃やしているとはいえ、それでは収入にならないのでは?

収入は無くなっちゃった! でもインドネシアは生活費が安いので贅沢しなければ、従業員3人の小さい会社なので半年か1年くらいは生きていけるかなって感じ。その先、収入の目処が立たなかったら解散だね。

家賃は元々安くて1万5千円くらいなんだけど、コロナで仕事無くなった!ってオーナーに言ったら1万2千円くらいに下げてくれた!」

うらやましいのは家賃が下がっただけではなく、彼女の家(事務所兼)にはプールが付いている。プール付きのコス(賃貸集合住宅)は、珍しくないがそう多くもない。バリ島のビーチがほとんど閉鎖されている中で、運動不足なく過ごせている彼女はラッキーだ。

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ビーチ閉鎖の注意書き(写真/Shogo [and BALI])

「3月20日、ジャカルタ非常事態宣言、娯楽施設の営業停止令、オフィス活動の禁止(リモートワーク移行)。

バリ島はまだ営業停止令は出ていないけど、観光客の激減で集客できなくなった店舗が休業、観光地もバンジャール(村の自治体)の判断で少しずつ休業。渋滞が全くなくなり、人がいないように感じるけど、バリ島のローカルはいつもと変わらない暮らし」

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観光スポットの入り口。看板を立て座り込む地元民たち(写真/ソラ)

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ご飯屋の店先に設置された特設手洗い場(写真/ソラ)

「外出は買い出し以外ほぼしない。インドネシア人はトイレットペーパー使わないから売り切れにはならないよ(笑)。アジアならではのシャワー使うからね」

そうだ、そうだった。人口約2億千万人で世界第4位のインドネシアは、その約9割がイスラム教徒。トイレのスタイルにはシャワートイレがあり、紙がなくても大丈夫!

日本にいる私は現状、特に備蓄などをしていないが、先日トイレットペーパーの品切れ状態に直面し、あっても12ロールで600~800円という値段の高騰に面食らったが、イスラム圏を旅をしていた頃を思い出し、どうせ外出自粛で自宅でトイレに入るのだから、それにシャワーもあるし、ていうか日本にはウォシュレットという最高技術があるのだから、それを駆使すればトイレットペーパーがないことなど、特に旅人にとってはなんら焦る事柄でもないと心を落ち着かせたのだった。

旅人マリーシャの世界一周紀行:第264回「コロナ禍で『収入はなくなった!』けど意外に楽観的なバリ島の友人」


消毒をする人(写真/Shogo [and BALI] )

4月12日現在、感染者数約4千人のインドネシア。もうじき始まるイスラム教の断食(ラマダン)明けの休暇に帰省ラッシュ(ムディク)が起きれば、感染が爆発的に増加しかねないと懸念されているが......。

ある日、現地人のインスタを見ていたら、原付バイクに3人乗りして出かける様子があった。濃厚接触!と思ったけれど、なんだかインドネシアでの2ケツやら3ケツやら、その国の当たり前の日常はこんな状況の中でも微笑ましく、とても懐かしく感じた。

ああ、旅がしたいなぁ......。(バリ島の交通ルールは曖昧です)

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バリの街中にポツンと置かれたバイク(写真/Shogo [and BALI])
●旅人マリーシャ(旅人まりーしゃ)

平川真梨子。旅のコラムニスト。バックパッカー歴12年、125ヵ国訪問。地球5周分くらいの旅。コラム連載は5年間半を超える。Twitter【marysha98】 instagram【marysha9898】
女子2人組ユニット「地球ワクワク探検隊」としても活動。Youtube配信や国内外各地のPR活動、旅先のお酒やお話を提供するイベント「旅するスナック」を月2回、東京・虎ノ門で開催。
【https://www.youtube.com/channel/UCJnaZGs8hyfttN9Q2HtVJdg】

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