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通勤客減ったが「不安」… 繁華街や観光地ひっそり 緊急事態宣言1週間

通勤客減ったが「不安」… 繁華街や観光地ひっそり 緊急事態宣言1週間

ポートライナーの三宮駅。いつもは通勤客らでごったがえす朝の時間帯でも混雑は控えめ=13日午前7時40分、神戸市中央区(撮影・鈴木雅之) Copyright(C) 2020 神戸新聞社 All Rights Reserved.

 緊急事態宣言が兵庫など7都府県を対象に発令されてから、14日で1週間となる。兵庫県内では一部の路線で朝の通勤ラッシュが消え、都心や週末の観光地ではにぎわいが影をひそめた。一方、八百屋や鮮魚店が並ぶ商店街は宣言後も大勢の買い物客であふれている。(西竹唯太朗、末永陽子、吉田敦史)

 13日午前8時のポートライナー。運営会社の神戸新交通(神戸市中央区)によると、1日平均乗降客数は約7万5千人だが、宣言後は半分ほどに落ち込んだ。

 通常の乗車率は120~130%だが、この日は車両によっては空席も。長井透総務係長(52)は「いつもは制服姿の学生が目立つ時期なんですが」と語る。

 それでも、車内にはスーツ姿の会社員が目立つ。政府は時差出勤や在宅勤務を呼びかけるが、難しい業種もある。製薬会社に勤める男性(54)=同市須磨区=の勤務は通常通り。「乗客は減ったが、電車での感染リスクはまだまだ高い。つり革を持つのも気が引ける」と嘆息した。

 普段は人波でごった返す三宮や元町エリア。百貨店などの臨時休業が続き、閑散とした光景が広がった。金融機関に勤める同市内の男性(32)は「まるでゴーストタウン」と驚く。仕事は企業からの問い合わせで「かえって忙しい」といい、足早に去っていった。

 一方、食品や日用品を扱う地域の商店街などはにぎわいを見せる。同市兵庫区の東山商店街は約110店がほぼ開店。同市北区の主婦(51)は「密閉された店より安全だと思って来たけど、こんなに多いとは」と語った。

 同商店街振興組合によると、緊急事態宣言後も客足は変わらず、週末は例年以上の人出となった日も。担当者は「ありがたい反面、集団感染が起きないか怖い」と複雑な表情だった。

 神戸市北区の有馬温泉では、旅館31軒のうち27軒が臨時休業する。日曜の12日にも土産物店などがシャッターを下ろし、人影もまばら。雨音だけが響いた。

 お香専門店「有馬香心堂」は、4月1日にオープンした2号店とともに土日のみ営業を続ける方針だったが、12日午後は休業した。店主の松村勉さん(56)は「売り上げゼロの日が続く。3年やってきてこんなことは初めて」と悲鳴を上げた。

 「嘆いてばかりもいられない」。有馬温泉観光協会会長を務める陶泉御所坊の当主、金井啓修さん(65)は「今こそ若手調理人の育成や魅力向上に取り組み、再開に備えたい」と終息後を見据えていた。

 2、3月は“コロナ疎開”でにぎわいを見せていた但馬の観光地も、4月以降は客足が遠のいている。ただ、遊具や散歩道がある丹波の自然公園などでは宣言後も、多くの利用が見られるという。

神戸新聞

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