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「ニヤケが止まらない」ラブコメ、こんな時だから…作者が伝えたかった「値段のつけられない平凡」

「ニヤケが止まらない」ラブコメ、こんな時だから…作者が伝えたかった「値段のつけられない平凡」

まふぁーるさんの漫画「後ろから2番目の席」=コミチ

 小中高時代、多くの生徒が憧れていた「一番後ろの席」。しかしある高校生の男の子にとっては、その理由は少し違いました。学校で当たり前に行われる、プリントを後ろの席に渡す作業の中に描かれた恋愛ストーリー。漫画投稿サービス「コミチ」が開催する「コミチ漫画賞」で、「キュンキュンする」と評価され、大賞に選ばれた作品。そこには今改めて知る「日常のかけがえのなさ」が込められていました。(朝日新聞デジタル編集部・野口みな子)

【マンガ本編はこちら】「ニヤケが止まらない」ラブコメが伝えてくれる日常「値段のつけられない価値」

まふぁーるさんの漫画「後ろから2番目の席」
 「コミチ」が毎月開催する「コミチ漫画賞」では、テーマに沿った漫画を募集しています。審査員は漫画家のおかざき真里さん、漫画編集者の鈴木重毅さん、大手家電メーカー・シャープのツイッターアカウントを担当するシャープさん、人気ツイッターアカウントで編集者のたらればさん、コミチ代表の萬田大作さんです。

 「主人公のキャラ」をテーマにした今回、大賞に選ばれたのは「後ろから2番目の席」を描いたまふぁーる(mafarl)さんでした。

 漫画は「学生なら誰しも一番後ろの席に憧れるだろう」というモノローグから始まります。寝る、スマホ、早弁……一番後ろの席の特権とは、教師に見つかりづらいこと。しかし、主人公の「後ろから2番目の席」の男子生徒がなりたい理由は違いました。

 前から回ってきたプリントを一番後ろの席に回そうと振り返ると、そこには「さかな!!」とふざけたポーズの女の子が……。

 「俺の理由は… 後ろの席のこいつが毎日ケンカを売ってくるからだ」

 ある日は風船を持っていたり、「ピロピロ笛」を吹いていたり、パペットで受け取ったり……なぜかプリントを渡すために主人公が振り返るタイミングで、何かしらの「ボケ」をかましてきます。

 それを「ケンカを売られている」ととらえ、「だるい」と無視し続けていた主人公。「そもそも後ろ向かなきゃ良いんじゃね?」と気付き、少し心苦しく思いながらも渡すと、プリントを勢いよく手で挟む音が聞こえました。どんな状況でもアクションを起こす、不思議な女の子……。

「2人の日常」変化にキュンキュン
 しかし、1年を通して攻防を続けてきた2人の関係に、小さな変化が訪れます。女の子が遅刻でまだ学校に来ていないとき、主人公が彼女の机の中にプリントを入れようと覗き込むと、ある「トラップ」が仕掛けられていました。一方、男の子が風邪で休んだ翌日、自分の机の中には手紙が入っていて……。

 エピローグでは、主人公がずっと「ケンカを買わなかった」理由を明かします。

 「なぜなら、自分がぼろ負けだってわかってるから」

 プリントが回ってきたと思い、勢いよく手で挟んだ女の子。しかし、そこにあったのはプリントではなく、主人公の手。

 「プリント足りなかったから 一緒に取りに行きませんか?」

 少しずつ変化しながらも、2人の日常は続いていくようです――。

 大賞作品について、審査員のおかざき真里さんは「流れる感情に一つも無理がなく、エピソードひとつひとつ『わかるわかる』と感じられ読み進められる力がある」とコメントしています。シャープさんも「ニヤケが止まらないラブコメが生まれている」と絶賛。

 漫画に込めた思いを、作者のまふぁーるさんに聞きました。

「キュンキュン」が生まれるポイント
 6年ほど前から少女漫画を中心に描いているまふぁーるさん。「学校が舞台でも、席が隣同士というシチュエーションはよくありますが、席が前後でも関係性が生まれるポイントはあるのかなと考えました」

 ストーリーには、審査員からも「キュンキュンした」という感想が寄せられました。まふぁーるさんにとって、「キュンキュン」が生まれるポイントは、日常の中にある「萌え」だと話します。

 「もともとドラマチックな物語よりも、現実に起こりそうなものを描くのが好きなんです。物を拾ったとか、今回のプリントのようなシーンをきっかけに広がっていく漫画を描ければと思いました」

 気をつけたのは「淡々と読める短さの中に、『萌え』を詰め込むこと」。あえて2人の結末を描かないことで、想像力をかきたてられました。また、描かれてる制服からも、2人の戦いが長きにわたって行われていたことも表現されています。

「漫画読まない」から、作品づくりに挑戦
 もともと美術への興味があり、模写やデッサンを続けてきたまふぁーるさん。実は「あまり漫画やアニメに触れてこなかった」と話します。友人の結婚式などのウェルカムボードを描くこともあり、デジタルにも挑戦しようと、ペンタブとパソコンを買ったことがきっかけで、「ノリ」で漫画を描き始めました。

 しかし、それを発表すると冷たい意見や厳しいコメントも寄せられ、「負けず嫌いで続けてきました」と明かします。練習を積み重ねていくと、当初は絵の巧拙に終始していたコメントも、徐々に「おもしろい」「キュンキュンする」という作品全体へのフィードバックももらえるようになりました。

 「それがうれしくて、今は作品をつくることが楽しいと思えています」

 大賞を受賞したことについては、「驚きとうれしさ、審査員の方々の言葉もおそれ多いんですけど、『もっとこうしたら良かった』という思いもあって、画力や表現力をもっと高めたいなという気持ちになりました」。

コロナ禍で「日常」も変化、そこから…
 現在、新型コロナウイルスの影響によって、休校を余儀なくされている学校も多いです。漫画に描かれているような当たり前だった日常も、今は失われてしまっています。まふぁーるさんは「悲しさはもちろんありますが、普段めんどくさいと思ってたことすら今はいとおしくなっていると感じます」。

 作中でも、「めんどくさい」と思っていた女の子も休みで会えなくなったことで、彼女が「日常」の一部になっていたことに主人公は気付きます。

 「何気ない平凡な毎日こそ、今この世の中になってみると実は値段のつけられない一番価値のあるものだったんだなと思います」

 作品を読む方に向けて、「学生でしか味わえないシチュエーションですが、こんなことがあったらな、青春だなと思って、くすっと笑っていただけたらうれしいです」と話しています。

     ◇

まふぁーる(mafarl)さんのコミチのページ:https://comici.jp/users/mafarl
Twitterアカウント:@kamegurashi

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