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緑内障や腰痛の患者、なぜ女性よりも男性のほうが多いのか

緑内障や腰痛の患者、なぜ女性よりも男性のほうが多いのか

失明の危険性も

 日本での新型コロナの死者は7割が男性──。この偏りに不安を抱く男性は多いだろうが、実はほかにも、男性のほうが重症化しやすい病気がある。その原因は、飲酒・喫煙など男性に多く見られる生活習慣リスクだけとは限らない。それはたとえば、肺がんや胃がんなどに顕著である。

 例えば、目の病気にも重症化に性差がある。二本松眼科病院副院長の平松類医師が指摘する。

「あくまで私が診た経験ですが、視神経の障害で、徐々に視野が欠けていく緑内障は男性のほうが重症化する印象があります。緑内障はかなり進行しないと自覚症状が出ませんが、男性は症状に気づいても“このくらいなら大丈夫だろう”と放置して、治療が遅れて重症化しやすい。

 また網膜の中心にある黄斑に障害が出て見えにくくなる加齢黄斑変性は、喫煙が最大の発症リスクですが、光刺激の多さもリスクとなります。仕事上、パソコンを長時間使うことが多い男性は重症化しやすい傾向にあります」

 緑内障は日本人の失明原因第1位、加齢黄斑変性は第4位。失明を避けるには、近赤外線で視神経の異常をとらえる「OCT検査」が有効になる。

「いずれも早期の自覚症状はほとんどありませんが、OCT検査をすれば、ごく早期で発見することが可能です。50歳以上の方はぜひ一度、眼科専門医の検査を受けてほしい」(同前)

 男女ともに多くの高齢者が悩んでいる腰痛も重症化の割合に違いがある。清水整形外科クリニック院長の清水伸一医師が語る。

「痛みが強くなったり痺れが出たりする腰痛の重症化は男性のほうが多い傾向にある。肥満者が男性に多いこともさることながら、骨格の違いが原因と考えられます。

 男性は女性よりも骨盤が狭い一方で、肋骨は開いているため、腹が突き出るような形で脂肪がつきやすく腰痛が重症化しやすい。また、男性のほうが骨盤のつなぎ目はしっかりしていますが、その分一度ゆがむと戻りにくくなることも原因となっています」

※週刊ポスト2020年5月1日号

NEWSポストセブン

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